京ことば「わやくちゃ」

私の愛犬、トイプードルの「しずかちゃん」です。
1ヶ月に一度散髪に連れて行かないと毛がボーボーです。

しずか.JPG
しずか2.JPG

10ヶ月になりますが、まだまだ落ち着きがありません。
散歩に連れて行くと、ときどきジーパンの裾を噛みたおします。
おかげで裾はボロボロになりました。味が出てきたともいえますが。
他の洋服に被害を出したくないので
犬を連れて出る時は、このジーパンしかはかないようにしています。

大正15年生まれの80歳のおばあちゃんの家に
「しずかちゃん」を連れて行くと、
とても喜びます。犬を抱っこしながら、私の格好を見て必ずこう言います。

「理江ちゃん、えらい わやくちゃやなぁー、どないしたん?」

職業柄、巷の「京ことば」に関する本は片っ端から購入して
目を通していますが、本に記載されている「わ・や・く・ちゃ」を
生で聞いたのは初めてです。
後日5つ下の弟にこの事を話すと、勿論理解できていませんでした。

「わやくちゃ」とはぐちゃぐちゃ、乱れている様のことです。

このように おばあちゃんと話すと私でも時々理解できない
本来の京ことばで話すので大変興味深いです。

先日、京都新聞のあるコラムに「世界でもっとも美しい言葉」として
「北京語・フランス語・京ことば」と挙げてありました。
たしかに京都のことばというのは独特のイントネーションで
独特の言い回しもたくさんあります。

年に何度かお泊り頂く修学旅行の学校様から
「京ことば」の講座をしてくれと依頼されます。
そのへんの書籍にないように、自分で簡単な資料を作成して
お話させてもらいますが、必ずこう言い加えます。

「私の話す言葉はイントネーションやアクセントの位置は
およそ正しくても本来の京ことばではありません。
テレビの影響でいやおうなしに標準語が耳に入るからです。
 もし、本来の京ことばを耳にしたいならば
自主研修で市内を回るときに、その辺のおじいさん・おばあさんに
道を尋ねてみてください。
 その解答こそがきっと、ほんもんの京ことばです。」


…京都に移住して数十年しか経っていない人間が
文献をかき集めただけのお粗末な「京ことば」の書籍。

…約9割が京都以外の出身地である舞妓も
所詮、一朝一夕で習得した「京ことば」です。


親の代から京都で何十年と生活をし、
生粋の京都の人間が話す本来の「京ことば」をそのまま引き継ぐことは
形に残せないだけに至難です。

しかしながら、本来の「京ことば」という文化を
風化させずに存続させていくことは
我々、京都にいる人間の課題の一つでもあると思います。





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