⇒ 前回の続き
実は前日から 月の物が始まり、いつもより多い出血で
着物が汚れないか心配していました。
当日は正装で臨むため、きちんと着物に袖を通しました。
私に与えられた時間は1時間30分。
ところがスピーチ20分後から、すぐさまトイレに駆け込みたいくらいの出血を感じていました。
どんどん出血している、でもスピーチを止めるわけにはいかない…
とうとう小一時間経った頃には、足元が血で染まっていました。
血糊で、自分の草履もくっついて持ち上がらない。
手前の台がなければ、参加者に丸見えだろうな…
いやいや、そんなことより
これはただ事ではないぞ、持病の卵巣嚢腫が破裂でもしたのか??
(あとで知らせれましたが、このケースは恐ろしい腹痛は伴うもののここまでの出血はないそうです。)
大腸がんでもなってしまったのか??
とにかくスピーチが終わったら、病院に駆け込もう…
ところが、あと10分で終わるというところで
とうとう貧血で倒れこんでしまいました。
私より先輩の女将さんたちが駆けつけてくださり、
アドリブで見事に、幕引きをしてくださいました。
さっと救急車の手配もして頂き、私乗ってきた車の事まで段取りを組んでくださり、
あぁ、さすが名旅館の女将さんだなぁ。。。と心から感謝しました。
さて、救急車で運ばれ、第一日赤に搬送。
お陰様で意識はすぐに回復し、ドクターの細かい質問にも的確に答えていました。
ただ、「妊娠の可能性は?」の重なる質問には「あり得ない!」と同じ回答。
しかしながら、結果的にはなんと流産を伴う大量出血だったのです…
「妊娠していますよ! ほら、胎嚢もある!」
えーーーーーーー!!!(@@) うそやん!!!!
夢でも見ているのかと目を白黒させて、モニターを見たもののそれでも信じられない。
私が第三子を身ごもっている???
でも、ドクター曰くここまでの大量出血なので、
じきにこの胎嚢も流れてしまうでしょう、とのこと。
その通り、翌日のかかりつけの婦人科での内診では
昨日見た胎嚢は、どこにも見当たりませんでした。
残念ですが、丸二か月も妊娠していることに気づいていなかったのです。
仕方ありません。むしろ、内臓系の病気でなくて安堵しました。
でも、そういえばここ一か月 稀に見る激務が続いていたとはいえ
やたらちょっとしたことでイライラしていたし、
恐ろしいほど眠気が襲ってきていたし、朝起きたら必ずエヅイテいました…
でも、頭の片隅にも「妊娠」のことがチラつかないものですから、
全く気にも留めていなかった…
二人目を取り上げてくださった、
かかりつけの先生にも「呑気ねぇ~」とあきれられてしまいました(^^;)
方々に多大なるご迷惑をかけたものの、翌日には普通に出社して細々と仕事をしています。
おかげさまで一週間をこえて ようやく出血も治まりました。
ただ残念なことは おろしたての着物が血まみれ,です。
いま悉皆に出していて何とか綺麗に仕上がるのを待っているのですが、
さすがに着物の下着の役割をする襦袢は、まるで血染めのように
真っ赤に染めあがっていまい再生不可能の返答が来てしまいました(TT)
…… 着物だけみるとまるで殺人現場のようでした
長いブログにお付き合いいただき 有難うございました。
今月はペースを落とし、ゆっくり過ごすことにします。
…と宣言したいけど、しわ寄せでやっぱりいつも通りの日常です!
健康一番! 感謝して日々を過ごします!
【追記】 直接面識のある方、あまり存じ上げない方まで
ブログやFACEBOOKをご覧になった皆さんから
本当に多数の方に温かいお言葉を頂きました。有りがとうございます。