事務所にこもって仕事をしていたら、同業の若女将さんから
「今日のシンポジウム行きますか?」とLINEが。
忘れてた~! 慌ててジャケット取りに行って会場へ向かいました。
シンポジウムの内容は
「去年の秋に京都は観光庁から国内初のDMO法人の認可をもらったで!
みんなでガンバろな~!えいえいおー!」ということです…
観光業界の人間なら馴染みのある「DMO」。
そもそも何やねん、「DMO」
私なりのふざけた解説でいくと
「DMO= いっっろんな人巻き込んで、しっかりお金を落としてもらえる観光で地域を盛り立てよー!」
まぁね、役所の人間がトンチンカンなこと言ってやって、
大事な税金遣って「はぁ?!何してますんや!」ということもダメ。
直接的に観光に関わる地元の人間ばっかり頑張って空回りしてもダメ。
補助金ばっかり当てにして事業を進めることもダメ。
「観光観光いうても、今の京都は観光公害や!」と地元民が不満を抱くのもヨロシクない。
「いっっろんな人」というのは学生も、おじいもおばあも、専業主婦もみーんな!
縦で動いていたものを、手と手を取り合い動き出す。
目指す目標や方向性は官民一体となった方が、いろんな意味で効率的。
「DMO」立ち上げて、量より質を再確認し、永続的に京都が愛されるように進むのは大事ですよね。
理想で終わらないようにしないとね。
それでも、私はこのDMOをさておき、
今回のシンポジウムの目玉である「デービット・アトキンソン氏」のご講演が楽しみにしていました。
(…声かかる直前までシンポジウム自体忘れてたくせに ^^;)
今から3年前に出版された「新・観光立国論」
すぐに買って読みましたよー!
読みながら何度頷いたことか。何度ハッとさせられたことか。
そして、今年のちょうど半年ほど前に出版された本。
「無能な経営者こそ問題だ」
…グサグサ突き刺さりますね~
この二冊だけで、別のブログ記事が書き起こせるので、
今回はそこには触れません。
この日のシンポジウムもキレッキレでした。
・交通機関・旅行業者だけに牛耳られているDMOはうまくいかない
・「発信するだけ」「コンサルするだけ」のDMOはうまくいかない
・ 観光客がどこへ行くか調べる価値は発展性がないので意味がない
・「歴史文化観光」に興味がある人が京都に来るのは当たり前。だって「歴史文化」で発信してるんだから。
・京都の問題点を見つけて解決する、それが求められているDMO
・必要な設備投資、新たな観光資源の発掘も必要
・宿泊施設で稼働率が高すぎるのは、単価が低すぎるから。
もうA4用紙ぎっしりにメモしましたが、ふと思い出しただけでも↑これだけあります。
もちろん前後の文脈が無いと曲解されるフレーズもあるかもしれませんが
私はとても良い刺激を受けました。
自社に持ち帰って、すぐにどうこう出来る内容ではありませんが
閉塞的な自分の考え方に猛省したり、
一部私の考えが間違っていないと後押ししてもらえた気分にもなりました。