昨年の11月30日に国立・和歌山大学の観光学部の宿泊概論の授業の一コマを頂戴して、
学生の皆さんの前でスピーチをしてきました。
有難いことにまたお声掛けを頂いて、今回は2回目の登壇。
10名程同じ学生がいらっしゃるので、前回と内容を8割変えて臨みました。
「観光」×「ホスピタリティ」×「旅館」ということをキーワードにして、
昨今の京都に置いて観光を取り巻く諸問題である4つの項目にも触れました。
1、観光公害
2、お宿バブル
3、民泊ビジネス
4、人手不足
いつもはかなりアドリブで話を進めるのですが、
アドリブが効くのはやはり基本的な正しい知識があってのこと。
巷のニュースでなんとなく理解していた気になっていただけなので、
これではアドリブが効かないわ!と思い直し、
今日の日を迎えるにあたって私自身も何冊も書籍をあさり、
ここ5年ほどの国や京都の観光についての動向などをまとめたりしていました。
まとめればまとめるほど、現在の京都市の観光に対する施策には腹が立ちますね。
…それについてはまた時間のある時に書くとして(書いたら炎上だな)、
授業終盤の学生からのするどい質問にはほんとに感心しました。
去年も、こちらの学生さんからの的を得た
答え甲斐のある素晴らしい質問に驚きましたが、
今回も良かったですね~
残念なのは私が本質を突いた回答を即座にできなかったこと。
たとえば「先ほど話された進めておられる‵旅館業’と星野リゾートが進める‵旅館’の相違を教えてください」という質問。
「共通することはあっても、相違点は今思い浮かばない」と情けない回答になってしまいましたが
今思えば伝えたい回答は「経営のスピード感」です。ただ、とっさには答えられなかった。
そして「観光を取り巻く諸問題に対して、旅館というスタンスで変えていけることはないか」という質問。
この質問をしてくれた学生も、しっかり勉強しているんだなぁという背景が会話の節々から感じられました。
和歌山まで往復4時間強。
この通学時間には代えがたい濃密な90分を過ごせました。