おかげさまで、開店20周年を迎えた当館屋上で開催している
「舞妓とビアガーデンの夕べ」も最終日を迎えました。
私が入社したのは平成14年。ビアガーデンは平成11年から始まったので、
ちょうど4年目から携わるようになりました。
開店3年目まではお客様ゼロの時もあったようで、
女将がご宿泊のお客様の部屋をノックして、
案内してまわったとも聞いていました。
↓ 懐かしいオープン当初、20年前(平成11年)のチラシをご披露します。↓
↓ 平成13年度 ↓
当時の屋号は「祇をん新門荘」ではなく「ホテル新門荘」でした。
チラシもデザイン会社に丸々委託していたようです。
その後、毎年のようにメニューを変え、価格帯を変え、
どうしたらお客様に来てもらえ、喜んでもらえるのか
ほんとに試行錯誤していました。
↓ 平成18年 当時宮川町ナンバー1の売れっ子
舞妓「ふく光(てる)ちゃん」 現在も芸妓として活躍されています♪ ↓
平成18年・19年は5種類のコース料理にしました。
私も一人目の出産前年まで営業日数45~55日間、
毎日ビアガーデンで接客していました。
あれだけ学生時代はダイエットに勤しんでいたのに
おかげで、毎年1-2キロずつ痩せていきました…
なんせ毎日毎日、猛暑の中 階段を1階から屋上まで階段を何往復もしてましたしね。
なかなか体力勝負の仕事でしたが、
この夏しか会えないお客様との出会いがたくさんあり、
わざわざ東京や各地方から「自分の夏のイベントに決めているんだヨ」と
毎年リピートしてくださるお客様もたくさんいらっしゃいました。
当時はまだ満席になることは ほとんどなく、
当日フラリとご近所の方がお一人でお見えになることも多々ありました。
先日、そんなお一人の女性がご来店くださり
「ついつい昔、女将さんが手作りで出していた一品料理と今の料理を比べてします」と仰っていたとのこと。
スタッフは「え!? 女将の手作り料理が存在していたの?」と内心ビックリしていたようです。
(確かに平成16年・17年は看板メニューで出していました)
あぁ、大阪のO様とよく花街や舞妓の事をお喋りしたなぁ…と懐かしんでいました。
その数日後、東京のT様から「20周年お祝い」とお花が届きました。
この方も毎年必ずお越しくださり、私が出産すると伝えると
安産のお守りをくださいました。夏しかお会いしないのに
わざわざ私の為に頂いたお心遣いに、驚きと共に心から喜んだことが昨日のようです。
平成20年には舞台の向きを変え、業務用鉄板を購入し、
椅子を新調、4階の共同トイレもようやく改修工事をしました。
平成21年からはオリジナルの団扇を作成して、ご来店の皆様に進呈していました。
↓ 平成21年 「去年、芸妓を辞められた菊乃ちゃん」 ↓
その後も舞台の高さを出したり、照明や音響を変えたりと
毎年少しずつ、少しずつハード面も改修を重ねてきました。
まだまだ不行き届きは多々ありますが、
手軽に本物の舞妓に会えると、口コミで広がっていった20年間。
ひとえにお客様に感謝です。
来年は21年目に突入。同時にここ「祇をん新門荘」が創業70年を迎えます。
お褒めの言葉、お叱りの言葉をしっかり受け止め、確実に前進していきます。
今年のビアガーデンにお越しいただいたお客様、
誠に有難うございました。