女将のブログ

『茶の間』7月号に掲載されました

5月の連休明けの天気の良い日に取材を受けていました。
「茶の間」というお茶に関する月刊誌の一ページです。

お恥ずかしながら取材を受けるまで、こちらの雑誌の事は存じ上げなかったのですが
「宇治田原製茶工場」さんが発行されている雑誌の後ページには、
京都のお茶(茶葉など)の通販についても掲載されています。

2018年7月号茶の間 ↑PDF

夏号ということもあり、できるだけ明るい色の着物にしようと決めていました。
納品されて初めて袖を通しました。

帯は袋帯。日頃は軽い名古屋帯しか締めないので、もう何年ぶりだ?袋帯。

さて、このレモン色の着物は、記載されているように、
イギリスの有名なデザイナーでもあるウィリアム モリスのデザインから
インスピレーションを受けて考案されたデザインが施されています。

無地からこの色に染めてもらいましたが、始めはもっと地味なクリーム色を希望していました。
ところが「ゑり善」の番頭さんが「いやいや!まだお若いから絶対この色がよろしい」と仰るので、
勇気を振り絞り(?)この色を選定。

(右側の写真は淡いピンクに染められたパターンでした。)

一つ紋を入れてもらったので、あらたまった席にも着て行けそうです。

 

脱線しましたが、この雑誌は店頭では手に入らないそうなので
ご興味ある方は是非入力画面へお進みください(^^)

申込みサイト⇒ 「月刊 茶の間」

 

どんな一年でしたか??

あと一週間もしないうちに2017年が終わりますね。

12月だけ締められる名古屋帯を探し続けて、何年も過ぎましたが、
今年はとうとう見つけちゃいましたー!!

完全に自己満足の世界ですね。
見えるか見えないかの帯揚げにも雪のモチーフ。

 

さて、みなさんにとって、どんな一年でしたか?

私は某占いでは「大殺界」ど真ん中の年回りで、良くも悪くも参考程度に占いは信じるのですが、
その狂瀾怒濤を彷彿させる文字に恐れおののき、この一年は慎重に行動してきました。(意外?!)

4月から日中はしっかりと仕事ができる時間がもてるようになり、
これまで山積していた仕事を着々を進めてきました。

接客サービスを向上させたい、社内の慣例化されているムダを省きたい…
その為には、労働環境を整理して、信頼できる正社員を増やさねば。

そこで夏ごろまでは、そこに重きを置いて動いていました。

落ち着いた晩夏から、今度は社内MTを重ね、入社3年未満のスタッフの意見も取り入れて
社内の労働生産性の向上の為に少しずつ動いて。

そんな地味な仕事の積み重ねが、いつの間にか社外に漏れて(?)
来年は京都府関連のセミナーや某大学で講演させてもらうことに。
こりゃ年明け早々から資料作りに追われるな。

 

そして、プライベートでは9月頃まで、ちびっ子の夜泣きで
毎日毎日睡眠時間は1-2時間おきに起される。
ほんとに肉体的に辛かったー…  よくこんな状況下で仕事してたなぁと自画自賛。

小学校と保育園と両方でバザー委員になり、仕事以外でも忙殺される毎日。
とにかく今年は忙しかったー!!忙しく動けるということは健康だからです。

健康こそが一番!ありがたいことだー!

そして今月。

お正月が終わったら、3日間休館するのですが
21室中、8室の入口・洗面所付近のリニューアル工事をすることに。

品番決めるので追われています。

 

本来なら、色柄や意匠などアレコレ考えることは一番好きなことなのに
発注〆切の期限に追われて、焦ってしまって若干苦痛な仕事に…
廊下と階段の床の張替で、これもどれにするか…
15年ぶりにタイルカーペットではなく、絨毯で張り替えます。

2色づかいで、且つ壁の色、踊り場の色、各部屋の踏込床の色…
いろいろトータルして決めました。

ちなみにあーでもない、こーでもないと考えに考えて
ようやく決めたメインの色が、欠品状態だと判明して、選定し直し(TT)

淡いピンクや赤系にこだわっていましたが、もう吹っ切れて思いっきり冒険することにしました。
なので、掲載した写真の色柄ではありません…

来月中旬にbefore&afterをご披露します。

そんなこんなでバタバタの年末。
皆さま、よいお年をお迎えくださいませ☆

 

 

 

 

30年前に履いていた「おこぼ」

先日、こどもの七五三のお詣りをしてきました。

医療が発達していないその昔は、乳幼児の死亡率は高く、
「七つまでは神のうち」といわれていたように
この年齢まで育てることは並大抵のことではなかったそうです。

今のように11月15日に氏神様へお参りする風習は
明治に入ってからだそうですが、
今も昔も我が子が無事に成長する姿を感謝する姿勢や、
これからの成長を祈願する気持ちは変わりませんね。

 

 

さて、女子を育てる母親の特権。
お詣りの格好をどうするか…

私の七五三の時の着物など一式残してくれているというから、
それを着させればいっかー!と気楽に考えていましたが、
いざ、箪笥から出して見せてもらうと
やはり昭和の時代を感じる…
私の好みではない…

と、いうことで10月に入ってから
大慌てでアレコレ用意しました。

髪飾りに、帯に、着物…

そして、草履ゾウリ…とサイズが合うかと、
随分前に譲り受けたものの、間際に出した箱を見てびっくり!

なんと立派な「おこぼ」だこと。

30年以上前に私が七五三で履いていたという「おこぼ」でした。

こんな立派に金が入ったものは、買い手も僅少で、
今や市場に出回っていないのではないかと思われました。

こればかりは「昭和」以前の物が良い!

大事に取っておいてくれた母に感謝しました。

舞妓さんのように地髪で結って、
一張羅の着物を着せて、この「おこぼ」を履いた姿に感無量。

どうぞまた30年後に箱が開けられることがありますように。
私も次世代まで大切に保管しておくことにします。

 

 

旅館ホテルで働く魅力を伝える!

先日、京都ジョブパークさんの取材を受けました。
京都ジョブパークとは、京都府が関係企業や団体と共に動き、働きたい人の就職支援をする団体です。
同時に、企業側が求める「人財確保」のサポートも担ってくれます。

厚生労働省の「観光産業の正規雇用者を増やすんだ!」と旗を上げたのを受け、
この4月からジョブパークもそのようなセクションを設けての活動。

我々事業主サイドも、無料のセミナーが多々開催されたり、
助成金がおりるなどメリットも広がりました。

ようやく、宿泊施設の正規雇用拡大の為に、国が動き出したか。
といっても、どうしても厳しいイメージがつきまとうサービス業。

事業主サイドも「正社員よりパートの雇用で充分」と考えるところもいまだ多く、
両者それぞれに課題が多いのです。

今回は同業者4名が集まり、インタビューを受けました。
来年一月には何やら冊子として仕上がるそうです。

事前に質問を受けていましたが、全部アドリブです(汗)

■今となっては笑い話だが、思い出すたびに赤面するエピソードは?
■困ったお客様は?とっさの判断で乗り切ったことは?
■土日は出勤が多いこの業界。平日の休みのメリットは?
■この人の接客はすごい!と感動した同業者のおもてなし  などなど

…ん? あら、これらをブログのネタにできるじゃない!
ということで、どう回答していったかも含め また書き綴りたいと思います。

そして、ここ最近は普段着物を着ないくせに、こういうときだけキッチリお着物。
しかもこの日は新しい着物に袖を通しました。
ずっと欲しかった小紋、白藍に染めてもらいました。

いつもこんなパリっとした格好で仕事に臨みたいけれども…(^^;)

10年ぶりに袖を通した着物

あれだけ暑かったのに、少し風が吹き始めて
体感温度がグッと下がったように感じるようになりました。

本日土曜日は90名近いお昼席のお客様がお見えでした。
最近は事務仕事ばかりで、ほとんど表に出ない日が続いていますが
何かあった時にジーパンにTシャツ姿で館内をウロつくのは
さすがに具合悪かろうと思い、着物を着ることに。

9月に入ったから単(ひとえ)の着物です。
箪笥をみたら、単がない…

あ、そうだ。この夏、着物の大整理をしたんだった。
私好みで誂えた単は一着のみで、他は全て母からのお下がり。

着物に対する自分の好みもハッキリしてきて、
絶対着る!と思う物のみを手元に残しました。

そして、この鼠グレーのような色無地もその一つ。

これは10年?いやもっと久しぶりに袖を通しました。

23の年に新門荘に入社して、数か月。母の突然の長期入院。
何も分からないままに表に出ることになった私。

知識も知恵も、経験も、何もかも無い自分をなんとか認めてもらいたくて、
背伸びをして、少しでも大人びて見えるように。
当時はびっくりするほど地味な着物ばかり選んでいました。

今日はこの鼠グレーの色無地に白の夏帯を締めましたが
当時は年配の女性か?!とビックリするような更に地味さを増長させるような帯を締めていたはず…

そんなに武装しても、すっからかんの中身のなさはすぐバレルのに。
自分を大きく見せようとガチガチに、勘違いしていた若かりし頃もありました。

…今は気が抜けすぎて、だらしないだけですけどね(^^;)

ようやく手に入れた藤の帯

前回このブログに書いた食育プログラムはなんとか無事に終了しました。
校長先生からは直々にお褒めのお言葉を頂き、まずは安堵しましたが、やはり多々省点はありました。
スタッフも自主的に反省点や改善点を書いて提出してくれました。
しっかりと見直して、次回は確実にパワーアップしていこうと思っています。

ところで、ここ1,2か月はプライベートでは着物を着用する機会は多かったものの、着物を着ての出社は数か月ぶり。

気合を入れて、初卸しの帯です。

 

桜の絵柄が入った帯や着物はいくつか所有していますが、その時期が終わった後に締められる帯をずっと探していました。

もう5年も6年も前から。
でも、こういうのって出逢いもんで、欲しいと思ってもピンとくるものが無いときはずっと続きます。

「四条河原町」という京都の一番の繁華街地点に「ゑり善」さんという老舗呉服店があるのですが、ひょんなご縁で足を運んだ時にたまたま目に入って、その瞬間に「これ買います!」と入手した帯。

艶やかに一面の藤の絵柄。
私の一生の宝もんです。

ちなみに写真ではまるでロングヘアでセットしたような髪型ですが、実は私は一つに括りもできないショートヘア。
美容師さんの技ってすごいナァ(@@)

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