今日のブログは長いよ。そして、前回のように不真面目じゃないよ。
時間が十分取れる時に読んでね☆
さて京都府旅館生活衛生同業組合、という長ったらしい名前の組合がある。
23〜45歳まではその組合の青年部に所属することができる。
名前だけなら…ということで、私も23,4歳の頃から名簿に入っていた。
「組合ってなんやねん。弱者のあつまりかい?」と
何を活動しているのかも分からず、
当初は同業者の傷の舐めあいで、時間の無駄だと思っていた。
それでも、同業者の顔ぶれも知っておいて「損」はないとも思い、
時々例会には顔を出していた。
行くと、有難いことに可愛がっていただけた。
二次会以降にも誘っていただけ、
30代後半〜40代前半の先輩方とはお蔭様で気兼ねなく話せるようになった。
年に数回のこういう機会なら楽しいなぁ〜と思うようになった。
そんな私が二つ返事で、今年から青年部の理事になることに。
4,5年前は青年部の年齢層がはっきり分かれていた。
30代後半から40台前半は多いが、20代後半から30代前半がいない。
ところが、今年から我々が勝手に立ち上げた「粋人会」の
最年少グループが大勢加入することに。
なんだか楽しくなってきた♪
と同時に、「粋人会」と「青年部」の違いや存在意義を
きちんと認識する必要がある。
そもそも、「粋人会」にいるメンバーは「青年部」に
良いイメージを持っていない。はっきりいって魅力がないから。
だから、昨日は新部会長にお願いした。
もっと「参加したい」と思える内容の濃い活動をしてほしい!
我々の年齢層は自分の館のことでいっぱいいっぱいです。
のらりくらりでも高収入を得ていたバブル時代を
体験している親世代とは違い、
今や「組合」という名目でゴルフに行ったり、
飲みに出て懇親を深めるなんていうことは誰も興味をそそられない。
「旅館経営に役立つ勉強会」という本来の目的が
事業案に無い限り、誰も集まらないですよ、と。
さらに私は考える。
もし、「新門荘」の隣に「古門荘」なんて立派な旅館が出来たら…
あり得ないだろうが、そんな経営のピンチでも
その組合は何か助けてくれるのか?
借金を肩代わりしてくれたりでもするのか?
お客さんを送ってくれたりするのか?
大事なことはどんな状況に陥っても、
経営者が確かな考えを持っているかどうか、そして行動に移せるかである。
その考え方と、人間性はリンクすると思う。
ちょっとした事で宿のイメージが変わったり、
サービスに深さが出たり、お客様が喜んでくれることは100も承知である。
だったら、そんな「ちょっとした」でもいいから
直結する勉強会をしていくべきだ。
それでこそ、「組合」や「青年部」の意義がでてくる。
そして、思いつくままの具体案も新部会長や先輩理事に話した。
・茶道同好会を作る。
→私以外の男どもは強い興味が無い限り茶道なんてしないだろう。
しかし、茶道は「美」の集大成であるから、
きっと情緒豊かな人間性の形成 に役立つはず。
・京都の伝統文化を体験する。
→くだらんホステスのところで飲むなら、一度でもお茶屋に行ってみる。
実際、芸妓・舞妓と接する機会は我々にはないからね。
ただ飲んでヘラヘラするのでなく、年寄り芸妓にきちんと花街の歴史や
京都の時代の移り変わりを喋ってもらう。
→京都の観光名所を見に行く。京都には世界遺産が17もあるのに
制覇した人はゼロに近いはず(私もね)。実際に足を運び広さを体感し、
なにかしらの感動を覚えて京都のよさを理解していないくせに
京都のアピールなんかできやしない。
していたら、それは偽善だ。それを仕事と思い込んでやってるだけ。
そこには「心」からの説得力が無い
→京からかみや唐長のワークサロンなどに行く。どういう行程で
仕事が進むかを知ることで、より伝統工芸品に興味をもつ。
・財務などの難易度の高い勉強会
→コンサルタント的事業にもきちんと取り組んでいるような
税理士を招いて、「旅館」の財務について勉強する。
これからの時代、会計は経理や税理士に任せとけ〜では駄目。
きちんと数字を読み取ってこそ、正しい判断が出来るから。
→サービス業の基本について講師を呼ぶ。
一軒で頼むと金銭的負担も大きいが、各宿からの従業員参加者を集め
気持ちの良い接客について学ぶ場をつくる。
意外にお辞儀の仕方が分かっていない人、‘真・行・草’の三段階の
お辞儀が出来る人はいないもんです。
・料理の研究をする
→京都や近辺の「流行っている」飲食店に足を運ぶ。
京都の人間はとかく妬みが強く、評判のある店を
「あーあれは観光客向けの店やしぃ」と鼻で笑いがちだが、
文句を言うのは、実際に行ってみてからでも遅くない。
「流行る」にはそれなりの理由があるはず。
自分の舌を肥えさせることで、
我が旅館の料理にも調理場に任せず意見していく。
そして、最後にゴルフ同好会を解散する。
ゴルフしたい人間は勝手に行けばいいじゃない。
なんで、わざわざゴルフを青年部に組み入れて「ゴルフも仕事」みたいな
図式をつくるのか。
そう、ゴルフは遊びです。旅館の業種に直結しません。
大義名分、つまり外に出る理由を作るためだけに
存在しているように思えてなりません。
そうそう、ついでに「飲みに行く」っていうのは仕事じゃないから。
世間でも、一部の同業者でも「お付合いも仕事のうち」なんて
言う人がいるが、酒を飲まないと本音で話が出来ないような人間は
まともに仕事もできやしないさ。
いちいち、「お付合い」なんてくどい言い方せずに
「飲みに行きます」でいいじゃない。
いいかげん、なんでも「仕事」と思い込んで
自己満足に陥ってる場合じゃないと思う。
上記と絡めて、今のままだと「青年部」は「仕事」と思えない。
本業の宿を離れてでも意義のある活動をすべきである。
時間を割いてでも「行かないと損だわ」と思える活動にしていくべきである。
だから、昨日決めた。
せっかく私みたいな人間でも理事になったのだから、
これからは名前だけで終わらせずに先輩方に意見していく。
自信を持って「私、理事です」と言いたいから。
影でコソコソ言うのは嫌だから、面と向かって話していく。
そして、「青年部」の活動がきちんと充実してくれば、
「粋人会」は「青年部」に吸い上げられても良いと思う。
孔子の言葉に「君子は和して同ぜず」という言葉がある。
‘和’は主体性を保ちつつ協調すること。‘同’はむやみに同調すること。
つまり「君子は人と協調するが付和雷同はしない」。
せっかく「青年部」の顔ぶれがガラリと変わったのだから、
「めんどくさい」「どうせ無理」を理由にだまーって頷くばかりじゃなく、
先輩との調和も保ちつつ、悪慣習は断ち切り、
自身の向上意識の高まる組織作りをしていくべきである。
三次会として、「粋人会」のメンバー7名で飲みに出たが、
同じような事を話していた。
そう、我々若い者は必死である。
自分の給料が50も100も取れるわけでもない、
年相応のサラリーマンとほぼ同額の給与で
時代やお客様のニーズに如何に見合った宿にしていくか、
個性やコンセプトをきちんと打ち出せる宿に如何にしていくか、
旅館で働く若い人間を如何に囲い込んでいくか、
きちんと利益を出してお客様や従業員に還元していくには…
現場をさばきながらも、考えることは山ほどある。
つまりは不安なのだ。
いずれ親の死を迎え、我が肩にドドンと借金がかかってくる。
自分の手腕一つで、宿のあり方も変わってくる。
そんな遠くはない現実を前に
「車また、BMWに変えたんですか」なんてスーパーくだらん会話が出るような
組合は潰してしまいたいくらいだ。
今こそ、青年部を変える時だと思う。自らの手で。
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さて京都府旅館生活衛生同業組合、という長ったらしい名前の組合がある。
23〜45歳まではその組合の青年部に所属することができる。
名前だけなら…ということで、私も23,4歳の頃から名簿に入っていた。
「組合ってなんやねん。弱者のあつまりかい?」と
何を活動しているのかも分からず、
当初は同業者の傷の舐めあいで、時間の無駄だと思っていた。
それでも、同業者の顔ぶれも知っておいて「損」はないとも思い、
時々例会には顔を出していた。
行くと、有難いことに可愛がっていただけた。
二次会以降にも誘っていただけ、
30代後半〜40代前半の先輩方とはお蔭様で気兼ねなく話せるようになった。
年に数回のこういう機会なら楽しいなぁ〜と思うようになった。
そんな私が二つ返事で、今年から青年部の理事になることに。
4,5年前は青年部の年齢層がはっきり分かれていた。
30代後半から40台前半は多いが、20代後半から30代前半がいない。
ところが、今年から我々が勝手に立ち上げた「粋人会」の
最年少グループが大勢加入することに。
なんだか楽しくなってきた♪
と同時に、「粋人会」と「青年部」の違いや存在意義を
きちんと認識する必要がある。
そもそも、「粋人会」にいるメンバーは「青年部」に
良いイメージを持っていない。はっきりいって魅力がないから。
だから、昨日は新部会長にお願いした。
もっと「参加したい」と思える内容の濃い活動をしてほしい!
我々の年齢層は自分の館のことでいっぱいいっぱいです。
のらりくらりでも高収入を得ていたバブル時代を
体験している親世代とは違い、
今や「組合」という名目でゴルフに行ったり、
飲みに出て懇親を深めるなんていうことは誰も興味をそそられない。
「旅館経営に役立つ勉強会」という本来の目的が
事業案に無い限り、誰も集まらないですよ、と。
さらに私は考える。
もし、「新門荘」の隣に「古門荘」なんて立派な旅館が出来たら…
あり得ないだろうが、そんな経営のピンチでも
その組合は何か助けてくれるのか?
借金を肩代わりしてくれたりでもするのか?
お客さんを送ってくれたりするのか?
大事なことはどんな状況に陥っても、
経営者が確かな考えを持っているかどうか、そして行動に移せるかである。
その考え方と、人間性はリンクすると思う。
ちょっとした事で宿のイメージが変わったり、
サービスに深さが出たり、お客様が喜んでくれることは100も承知である。
だったら、そんな「ちょっとした」でもいいから
直結する勉強会をしていくべきだ。
それでこそ、「組合」や「青年部」の意義がでてくる。
そして、思いつくままの具体案も新部会長や先輩理事に話した。
・茶道同好会を作る。
→私以外の男どもは強い興味が無い限り茶道なんてしないだろう。
しかし、茶道は「美」の集大成であるから、
きっと情緒豊かな人間性の形成 に役立つはず。
・京都の伝統文化を体験する。
→くだらんホステスのところで飲むなら、一度でもお茶屋に行ってみる。
実際、芸妓・舞妓と接する機会は我々にはないからね。
ただ飲んでヘラヘラするのでなく、年寄り芸妓にきちんと花街の歴史や
京都の時代の移り変わりを喋ってもらう。
→京都の観光名所を見に行く。京都には世界遺産が17もあるのに
制覇した人はゼロに近いはず(私もね)。実際に足を運び広さを体感し、
なにかしらの感動を覚えて京都のよさを理解していないくせに
京都のアピールなんかできやしない。
していたら、それは偽善だ。それを仕事と思い込んでやってるだけ。
そこには「心」からの説得力が無い
→京からかみや唐長のワークサロンなどに行く。どういう行程で
仕事が進むかを知ることで、より伝統工芸品に興味をもつ。
・財務などの難易度の高い勉強会
→コンサルタント的事業にもきちんと取り組んでいるような
税理士を招いて、「旅館」の財務について勉強する。
これからの時代、会計は経理や税理士に任せとけ〜では駄目。
きちんと数字を読み取ってこそ、正しい判断が出来るから。
→サービス業の基本について講師を呼ぶ。
一軒で頼むと金銭的負担も大きいが、各宿からの従業員参加者を集め
気持ちの良い接客について学ぶ場をつくる。
意外にお辞儀の仕方が分かっていない人、‘真・行・草’の三段階の
お辞儀が出来る人はいないもんです。
・料理の研究をする
→京都や近辺の「流行っている」飲食店に足を運ぶ。
京都の人間はとかく妬みが強く、評判のある店を
「あーあれは観光客向けの店やしぃ」と鼻で笑いがちだが、
文句を言うのは、実際に行ってみてからでも遅くない。
「流行る」にはそれなりの理由があるはず。
自分の舌を肥えさせることで、
我が旅館の料理にも調理場に任せず意見していく。
そして、最後にゴルフ同好会を解散する。
ゴルフしたい人間は勝手に行けばいいじゃない。
なんで、わざわざゴルフを青年部に組み入れて「ゴルフも仕事」みたいな
図式をつくるのか。
そう、ゴルフは遊びです。旅館の業種に直結しません。
大義名分、つまり外に出る理由を作るためだけに
存在しているように思えてなりません。
そうそう、ついでに「飲みに行く」っていうのは仕事じゃないから。
世間でも、一部の同業者でも「お付合いも仕事のうち」なんて
言う人がいるが、酒を飲まないと本音で話が出来ないような人間は
まともに仕事もできやしないさ。
いちいち、「お付合い」なんてくどい言い方せずに
「飲みに行きます」でいいじゃない。
いいかげん、なんでも「仕事」と思い込んで
自己満足に陥ってる場合じゃないと思う。
上記と絡めて、今のままだと「青年部」は「仕事」と思えない。
本業の宿を離れてでも意義のある活動をすべきである。
時間を割いてでも「行かないと損だわ」と思える活動にしていくべきである。
だから、昨日決めた。
せっかく私みたいな人間でも理事になったのだから、
これからは名前だけで終わらせずに先輩方に意見していく。
自信を持って「私、理事です」と言いたいから。
影でコソコソ言うのは嫌だから、面と向かって話していく。
そして、「青年部」の活動がきちんと充実してくれば、
「粋人会」は「青年部」に吸い上げられても良いと思う。
孔子の言葉に「君子は和して同ぜず」という言葉がある。
‘和’は主体性を保ちつつ協調すること。‘同’はむやみに同調すること。
つまり「君子は人と協調するが付和雷同はしない」。
せっかく「青年部」の顔ぶれがガラリと変わったのだから、
「めんどくさい」「どうせ無理」を理由にだまーって頷くばかりじゃなく、
先輩との調和も保ちつつ、悪慣習は断ち切り、
自身の向上意識の高まる組織作りをしていくべきである。
三次会として、「粋人会」のメンバー7名で飲みに出たが、
同じような事を話していた。
そう、我々若い者は必死である。
自分の給料が50も100も取れるわけでもない、
年相応のサラリーマンとほぼ同額の給与で
時代やお客様のニーズに如何に見合った宿にしていくか、
個性やコンセプトをきちんと打ち出せる宿に如何にしていくか、
旅館で働く若い人間を如何に囲い込んでいくか、
きちんと利益を出してお客様や従業員に還元していくには…
現場をさばきながらも、考えることは山ほどある。
つまりは不安なのだ。
いずれ親の死を迎え、我が肩にドドンと借金がかかってくる。
自分の手腕一つで、宿のあり方も変わってくる。
そんな遠くはない現実を前に
「車また、BMWに変えたんですか」なんてスーパーくだらん会話が出るような
組合は潰してしまいたいくらいだ。
今こそ、青年部を変える時だと思う。自らの手で。
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