学生の頃、家庭教師のアルバイトをしていた。
会社に登録して、依頼を待つ。
京都は大学の数が多く、学生も多いが大半が地方から来て
一人暮らしをしている。つまり、車所有者は少ないので、
自宅住まいで車を使える私のところには、
交通便の悪い地域への依頼が多かった。
何人の生徒さんを見てきたかな?
夏休みだけなどの短期も含めるとざっと20人以上は教えてきたと思う。
小学生から高校生まで。男の子・女の子。
おとなしい子・活発な子。サボる子・真面目な子。
飲み込みの悪い子・理解力のある子。
貧しい家庭・裕福な家庭…
乳母日傘育ちの私にはカルチャーショックを受けるいい機会だった。
おかげさまで、世の中にはいろんな家庭があるのだと
遅ればせながら知ることができた。
登録から始めの一件まで、何ヶ月か待ちくたびれたが
実績をつむとじゃんじゃん登録会社から依頼が来る。
私自身、小学校から家庭教師をつけていたのでその経験から、
自分が家庭教師をする上で、ただ一つ自分に課していたことがある。
成績をあげる・生徒に好かれる、そんなことはどうでもいい。
「生徒に不安を与えない」…以上。
普段の授業でも、「これ分からないです」と質問を受けるが、
「先生」と呼ばれてるくせに、
恥ずかしいことに実は私も分からなかったりする。♪〜( ̄ε ̄;)
「大丈夫!知らんでいい。これが解けなくても80点はとれるから」
そして、続けてこう言い切ってお茶を濁す。
「なぜなら、私もこの問題はわからん。でも、経験から
100%この類の問題は試験にも入試にも出ないから安心しなさい」
…おそらく、そこで「え〜っと…」と考えると、
「この先生大丈夫かな?」と悪い波及効果をきたす事になるから。
平たく言うと無茶苦茶な先生である。
そして、中間・期末試験前になると、
教科を問わず、とかく私は生徒さんに言いきかせた。
「用紙が配られたら、全体に目を通して‘捨てる’問題を見つけなさい」
つまり、あなたの実力ではまだ100点は取れない。
難しすぎる問題で時間を割きすぎて、60点しか取れないなら、
自分の解ける問題をよくよく見直しをして80点を取れ、と。
たいていの生徒さんは「え?」という表情をした。
でも、その積み重ねで結果的に成績は順調に上っていったケースが多かった。
親御さんにとっては結果オーライだから、
「下の兄弟も見てやってほしい」とか、「次の長期の休みも」と
言っていただけた。
さて、誰もが知っている某旅館の社長がある時こう言われた。
「トップはすばやい決断力が必要である」
「どうしましょう」と相談されたり、経営に携わる判断で
時間を割くことほど愚かなことはないと、はっきり言われた。
もし、間違った判断をすれば、
きちんと従業員に謝って訂正した指示を再度出せばいいだけだ、と。
未熟な私だから、「間違った判断をしたとき」の対処について
うまくできるか自分自身は不安だが、
少なくとも指示を仰ぎにきた従業員に対しては不安を与えないであろう。
「即決こそ全てを物語る」といったところか。
その言葉を思い出すたびに、私はかつての家庭教師での
唯一のこだわり「生徒に不安を与えない」が
幾分か正しい路線であったのだろうと自負する。
つまらない慢心の話に逸れたが、会社にとって働き手が続くか続かないかは
経営者が人を魅了する人間かどうかに尽きると私は思う。
業種を問わず、40歳の社長も70歳の社長でも
私が直接知る社長、メディアに出てくる社長…
みな、魅力ある人間は共通して立派な会社であるように思う。
私が新門荘に入りたてで右も左も分からない頃、
人の扱いも分からない小娘に
調理場の人間が二人が退職願いを出した。
(正確には一人は暴れて、私が彼の退職を父に願い出たが)
その時の、なんともいえない心にぽっかり出来た
空洞感というか空虚感が今も忘れられない。
おそらく彼らには今以上に不安を与えていたのであろう。
生徒に質問されて答えに窮する以上に
辛いというより自分自身が情けない思いした経験があった。
あれから5年。
今や気に食わん人間はバッサバサ辞めて頂いていますがね。( ̄ー ̄)
私も肝が据わるようになったもんだ。
ブログ更新に勉励します☆ クリックしてくださいね♪
★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。
会社に登録して、依頼を待つ。
京都は大学の数が多く、学生も多いが大半が地方から来て
一人暮らしをしている。つまり、車所有者は少ないので、
自宅住まいで車を使える私のところには、
交通便の悪い地域への依頼が多かった。
何人の生徒さんを見てきたかな?
夏休みだけなどの短期も含めるとざっと20人以上は教えてきたと思う。
小学生から高校生まで。男の子・女の子。
おとなしい子・活発な子。サボる子・真面目な子。
飲み込みの悪い子・理解力のある子。
貧しい家庭・裕福な家庭…
乳母日傘育ちの私にはカルチャーショックを受けるいい機会だった。
おかげさまで、世の中にはいろんな家庭があるのだと
遅ればせながら知ることができた。
登録から始めの一件まで、何ヶ月か待ちくたびれたが
実績をつむとじゃんじゃん登録会社から依頼が来る。
私自身、小学校から家庭教師をつけていたのでその経験から、
自分が家庭教師をする上で、ただ一つ自分に課していたことがある。
成績をあげる・生徒に好かれる、そんなことはどうでもいい。
「生徒に不安を与えない」…以上。
普段の授業でも、「これ分からないです」と質問を受けるが、
「先生」と呼ばれてるくせに、
恥ずかしいことに実は私も分からなかったりする。♪〜( ̄ε ̄;)
「大丈夫!知らんでいい。これが解けなくても80点はとれるから」
そして、続けてこう言い切ってお茶を濁す。
「なぜなら、私もこの問題はわからん。でも、経験から
100%この類の問題は試験にも入試にも出ないから安心しなさい」
…おそらく、そこで「え〜っと…」と考えると、
「この先生大丈夫かな?」と悪い波及効果をきたす事になるから。
平たく言うと無茶苦茶な先生である。
そして、中間・期末試験前になると、
教科を問わず、とかく私は生徒さんに言いきかせた。
「用紙が配られたら、全体に目を通して‘捨てる’問題を見つけなさい」
つまり、あなたの実力ではまだ100点は取れない。
難しすぎる問題で時間を割きすぎて、60点しか取れないなら、
自分の解ける問題をよくよく見直しをして80点を取れ、と。
たいていの生徒さんは「え?」という表情をした。
でも、その積み重ねで結果的に成績は順調に上っていったケースが多かった。
親御さんにとっては結果オーライだから、
「下の兄弟も見てやってほしい」とか、「次の長期の休みも」と
言っていただけた。
さて、誰もが知っている某旅館の社長がある時こう言われた。
「トップはすばやい決断力が必要である」
「どうしましょう」と相談されたり、経営に携わる判断で
時間を割くことほど愚かなことはないと、はっきり言われた。
もし、間違った判断をすれば、
きちんと従業員に謝って訂正した指示を再度出せばいいだけだ、と。
未熟な私だから、「間違った判断をしたとき」の対処について
うまくできるか自分自身は不安だが、
少なくとも指示を仰ぎにきた従業員に対しては不安を与えないであろう。
「即決こそ全てを物語る」といったところか。
その言葉を思い出すたびに、私はかつての家庭教師での
唯一のこだわり「生徒に不安を与えない」が
幾分か正しい路線であったのだろうと自負する。
つまらない慢心の話に逸れたが、会社にとって働き手が続くか続かないかは
経営者が人を魅了する人間かどうかに尽きると私は思う。
業種を問わず、40歳の社長も70歳の社長でも
私が直接知る社長、メディアに出てくる社長…
みな、魅力ある人間は共通して立派な会社であるように思う。
私が新門荘に入りたてで右も左も分からない頃、
人の扱いも分からない小娘に
調理場の人間が二人が退職願いを出した。
(正確には一人は暴れて、私が彼の退職を父に願い出たが)
その時の、なんともいえない心にぽっかり出来た
空洞感というか空虚感が今も忘れられない。
おそらく彼らには今以上に不安を与えていたのであろう。
生徒に質問されて答えに窮する以上に
辛いというより自分自身が情けない思いした経験があった。
あれから5年。
今や気に食わん人間はバッサバサ辞めて頂いていますがね。( ̄ー ̄)
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