なすあり地蔵様

新門荘は「白川」という川沿いに位置します。

比叡山から始まり、東山の小さな流れを合わせて
鴨川に注いでいます。

比叡山のあたりの花崗岩ができた砂が「白川砂」として
しられており、その砂で川底が白く見えたところから、
川の名前がついたようです。

(ご宿泊のお客様は客室にございます弊館社長手製の
是非「ごあんない帳」をご覧くださいませ。詳細書いております)


今も6月末頃から蛍をこの川べりで見ることができます。

私は小学校2、3年生の時に、ここの蛍を山盛り採って
虫かごに入れて自慢げに学校に持って行ったことがあります。

「山盛り」とは大げさではなく、20年前は本当にたくさん採れたのです。



さて、今日は新門荘の向かいにある「なすあり地蔵様」の話です。

正面より.JPG

新門荘の玄関先から撮りました。大きな桜の木が茂っています。
そして、この木のすぐそばにお地蔵様がいらっしゃる。

なすあり.JPG

「なすあり」とは中国の書径にも記されているようですが
‘どんな辛い困難に対しても、耐え忍び努力すれば必ず報われる’と
いう意味があるそうです。

新門荘の程近くにあり、父の母校でもある「有済小学校」の校歌にも
‘たえてしのべば なすあり’との歌詞があったそうです。

(残念ながら平成16年に廃校になってしまいました)

「有済」も逆さにすると(レ点をいれると)
「済す有り」です。


また、このお地蔵様は昭和29年に水管工事の際に
白川の川底から掘り起こされ、
何百年ふりにこの世にお姿を現されたそうです。

余談ですが、
東京の浅草寺の近くの隅田川から猟師の網にひっかかって
金色の観音様がこの世にお姿を現された、との話を思い出しました。

お地蔵様の側に立て看板が立ったのは、
地元の信者さんの有志により、どうやら平成10年のようです。


なすあり UP.JPG



お恥ずかしい話ですが、今までこのお地蔵様について何も知りませんでした。
改めて立ち止まって看板を読み、本日ブログに記載した次第です。


なすありから新門荘.JPG


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