若女将のブログ｜京都祗園の旅館祗をん新門荘

遊んでみました。

2007.10.07 Sunday 20:20 | posted by 新門荘の若女将より

会席料理の「八寸」で使うために購入した器があります。

横18cm・縦12㎝・高さ4㎝、　蓋付きの箱型です。

みどり全.JPG

新門荘の器は、ほとんど九州の業者から納品してもらっています。

その業者の方が、
「蓋の文字はご自身が書かれた文字を印刷できますよ」と提案してくれたので
せっかくだから、私が書いてみました。頑張って。

『　かにかくに　祇園は恋し　寝るときも　枕の下を　水の流るゝ』

この歌は、吉井勇（ﾖｼｲｲｻﾑ）という歌人が、
ここ京都祇園の白川沿いのお茶屋に足しげく通っていた際に詠ったそうです。

『かにかくに』とは副詞で「あれこれと／いろいろと」という意味です。

歌詞の中の『水』は新門荘の横を流れる「白川」を指しています。

この歌は彼の代表的な歌でもあり、歌碑もあります。（新門荘から徒歩2分）

さて、もともと八寸は下の文字が印刷されていました。

雪月花.JPG

「雪月花」は季節・場所を問わないオールマイティな言葉です。

業者の方が言うように、確かにこれで60ヶ購入するよりかは
自分で書いたものを半分織り交ぜた方が面白いかな？という事で、
大慌てで、習いに行っている書道の先生にお手本を書いていただき
練習・練習・練習…

しかし、蓋にはクロス状に縦二本・横一本で線が入っています。
これを計算しながら書かなければならず、
文字の間隔・配列にかなり苦労しました。

練習・練習…といってもほんの小一時間ぐらいだけです。
ダメだなー　書道は稽古すればするほど確実に上達するものです。

出来上がりを見るとつくづく痛感します。ほんと、大反省。（TT）