泉屋博古館

南禅寺より少し北にある、
泉屋博古館(せんおくはっこかん)へ行ってきました。

bijyutukann.JPG

「京の名筆 −受け継がれる王朝の書−」として、
かな文字の作品が展示されています。

先日、東京の五島美術館の学芸部長が
「仮名の歴史と古筆の鑑賞」と題し、講演会をされました。


手帳に『13:30 泉屋博古館』と予定を書き込み楽しみにしていました。

楽しみに…というか、
いつも興味のある美術館や博物館には行こうとするのですが、
気づけば展示期間が終わっていた…と悔やむ事が多いので、
最近は‘時間があるときに行く’から
‘そのために時間を割く’という事にしています。


さて、仮名文字ですが、
言わずと知れた平安貴族の美意識によって大成されました。


何度かこのブログでも書きましたが、
私は書道のお稽古に通っていて、1年ほど前からかな文字の稽古も始めました。

お陰で、少しは読めるようになってので
この日もじっくり鑑賞しました。

読める…といってもしれてる程度の知識なので、
入り口で頂いた作品注釈の用紙と作品とを何度も見比べます。

一つ一つの字体だけではなく、
とぎれを思わせない流れるような行、
余白の美しさ、繊細な中にも重心が考えられたバランス…

かな文字の鑑賞はそういうところにあります。
そういうこともお稽古を始めて理解できるようになってきました。

残念ながら絵画の鑑賞に興味がある人は多いのですが、
書、特にかな文字に興味を持つ人は少ないように感じます。

それは講演をされた名児耶氏も仰っていましたが
楽しみ方のコツもお話されていました。

1.読まないで見る。好き嫌いでよい。絵画と同じ、全体の美しさ。
2.順を追って見る。筆の流れを見る。(リズム・筆触・線質)
3.読んでみる。読める楽しさ、読めない楽しさ。
4.素直な疑問を調べてみる。


特に2は大いに頷けます。というのも絵画はどこから描いたかわかりませんが、
書は上から下に書くわけで、墨の重みや流れなどで
まるで書いた人の呼吸が聞こえてくるような時もあります。


また、筆跡鑑定があるように
書はその人の性格をも表すように思います。



話はそれますが、新門荘での面接時では
私は履歴書の字を重要視しています。

書道の先生でもなんでもありませんが、
上手下手ではなく、丁寧に書いているのかどうかはすぐ分かります。

「ここの面接落ちたら別んとこ行けばええわ」と思っている人の字と
何かしらの意気込みを持っている人の字は全く違うものです。


さらに話はそれますが、
学生の頃むちゃくちゃカッコイイ男性がいたのですが
彼の字があまりにも下手すぎて非常に幻滅した事がありました。
(勝手に盛り上がって、勝手に沈没してたのですが…)


そんな事よりも!!
「京の名筆」の展示は12月までしているようですから、
お時間ある方は是非足を運んでみてください。


pannhu.JPG

   泉屋博古館 075−771−6411

◆開催日 2007年10月20日〜12月9日
◆休館日 月曜日(祝日の場合は開館)・11月9日
◆時 間 10時〜4時30分
◆入館料 一般730円・学生520円


◆市バス 5・32・93・100・203・204系統
 「東天王町」下車、東へ200m北側角

◆南禅寺や永観堂の近くです。
 ここの作品を鑑賞してから永観堂の紅葉を見に行くのもいいかも!


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