私の祖母

つい最近聞いた話ですが、私の祖母は後妻だったそうです。



新門荘は私の曽祖父が昭和24年に旅館を始め、
昭和28年に株式会社化されました。

曽祖父の親戚関係もさることながら、
祖父の兄弟だけでも10人程、
また旅館ですから、大勢の従業員さんも出入りして
その人間関係は非常に複雑だったと聞いています。

赤の他人である「嫁」がそう簡単に受け入れられるはずがありません。

ですから、先妻は逃げ出したとか…


祖母はそんな過酷な状況下に嫁入りしたそうです。

今でもそうですが、信心深く、控えめで、そしてよく気がつく祖母は
曽祖父(義理の父)から大変可愛がられたと聞きいています。


またそれに嫉妬する義理母・義妹… おまけに曽祖父の妾にまで。
壮絶ないじめにも耐えながら、
それでも愚痴もこぼさず黙々と家事に旅館の仕事をこなしながらも
戦後を駆け抜けたそうです。

写真は祖父と祖母、そして父の赤ちゃんの頃です。

祖父・祖母.JPG


祖父と祖母はお客様を得るために京都駅によく行ったそうです。

そこで、タクシーの運転手に名前の入った手ぬぐいなどを粗品を渡すために。
そうすると、宿を決めていないお客さんを
タクシーの運転手が連れてきてくれるというわけだそうで。

今で言うプチ賄賂ですかな。

そんな地道な努力を重ねて商売をしていたと聞きました。


祖母.JPG


一緒に苦労を重ねた祖父は肺がんで54歳でこの世を去りました。

それから30年近く、一人で暮らしています。
新門荘が父の代になり、母が嫁ぐと同時に
祖母はぱったり店には顔を出さなくなりました。

それぞれのやり方があるからね、と。


踊りが好きで、舞のお稽古には今も欠かさず行っているようです。
他のお友達が腰や膝を痛めても
祖母は元気でつい最近まで踊りの会にまで出ていました。

ばたばたと同じ年代の親戚が倒れたり、病を患う中で
祖母だけはしゃんしゃんとしていました。

「一人の方が気が楽やから」と一人住まいを続けていましたが、
最近はさすがに少し弱り始めました。来年には、父と同居生活です。


本日11月20日は大正15年に生まれた、祖母の81歳の誕生日です。


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