「旅館」は衰退業種なのか

「民泊」という言葉をご存知でしょうか。

個人が所有する資産を宿泊施設として提供することです。
昨今は国が宿泊施設の不足を懸念して
規制緩和して進めている事業の一つとして
ニュースでも取り上げられています。


ところが、「民泊」は旅館業法の許可を取得していない。

つまり安全性が確保されていないという
もっとも重要視される部分が欠如しています。

われわれの旅館業界を挙げて反対運動を起こしています。




そりゃそうです。

旅館業法を守り、消防法に保健衛生、飲食店営業に風営法…
細かな法令を遵守するために
多額の費用と時間を費やしているホテル・旅館ですが
昨日今日来た「民泊」はそれらの許可を取らなくていいというんですから。

「民泊はグレーゾーンビジネスのチャンス到来!」と
斡旋する雑誌やセミナーもあるくらいで、
国の「宿泊施設不足解消」という大義名分に首を傾げてしまいます。


安易な規制緩和によって
あのあまりにも残酷な事故となった大型バスの記憶が新しいのと同じく
「民泊」で死者が出るような事件事故が出てしまっては遅いのです。

麻薬・売春・テロの温床などの危険性を十二分にはらんでいる
無許可の「民泊」は許すべきではありません。


「安心・安全」は決してタダではありません。
目に見えていないだけで、宿泊施設を提供する側は
日々のお客様を迎え入れるためにあらゆる努力をしているのです。





…… 一方で、この「民泊問題」は「旅館」という業種の
ビジネスモデル転換の契機になるとも考えています。


江戸時代は普通にあって、今は全くない職業。
ほんの10年前は当たり前のように存在したのに、今はあまり聞かない職業。


時代の流れに沿って消えてしまう業種がありますが
「旅館」もこれまでの固定概念に捉われすぎていると
その末路をたどるのではないだろうか、とも考えるのです。


よっぽど建物・家屋が重厚で趣があり、
日本の古き美を守り続けている施設でない限り
「旅館」のハード面は、
もはや一般家庭の快適さに衰えている場面があることも否めません。

上げ膳据え膳の心をこめた接客も、
自分の指先であらゆる情報を手に入れられるようになっている現在は
実は面倒な存在になりつつあることも否めません。




なんでも反対!を唱えることは私の性に合わないので
「民泊問題」も実はこの旅館業界にとっても
「ビジネスチャンス」ではなかろうか、とアレコレ考えているのです。

マジメに旅館の経営 | - | -

CONTENTS MENU
  • HOME
  • 宿泊プラン
  • WEBご予約特典
  • 標準宿泊料金
  • 団体様お見積り
  • お部屋・館内
  • お料理
  • 追加料理
  • アニバーサリー料理
  • 京都体験コース
  • 日帰りプラン

    • 会場案内
    • 宴会プラン
    • 慶弔プラン
    • 昼食プラン
    • 舞妓プラン
  • 交通アクセス
  • 祇園観光案内
  • 京都みやげ
  • 動画紹介
  • 若女将のブログ
  • 新門荘通信
  • メールマガジン
  • 会社概要
  • お問合せ
  • プライバシーポリシー
  • サイトマップ