新年度

2月は決算月でした。

本日、3月1日より新門荘は新年度を迎えます。
学校でいうところの新学期ですね。
日本の学校の新学期のスタートは「4月」と決まっていますが、
会社は様々な理由により新年度はバラバラです。

弊館は昭和28年3月1日に株式会社化されたので、
おそらくその歴史のまま前月の2月を決算月にしているようです。


お陰さまで無事に今期もクリアできました。

この一年間は少しでもお客様に還元できるように
とにかくお金を使いました。
大浴場、1,2階共同トイレ、全館液晶テレビ導入、キュービクル交換etc

なんでもかんでもポンポン買えばいいというものでもなく、
資金繰りを調整しながらタイミングを図っていました。
また、出ていったお金をどういう形で処理をするかで相当頭を悩ませました。
さらに節税も考えなければなりません。

こういう事を考えられるようになった事は誠に有難いと思っています。




私は辛くなったり、行き詰まるとある一枚の紙を見直すことにしています。

それは社長が平成11年度からの財務状況表を簡単に一覧にまとめたものです。
各年度の会社の成績、またその時点での会社の体力がわかる数字です。
備忘記録の簡単なメモもあります。

平成14年のメモには「5月千恵子(女将)入院/理江4月1日入社…」
その他銀行返済の件や従業員についての大きな出来事。


誰に見せるわけでもないのですが、
これを見ると非常に感慨深くなります。

あーこんなどん底からよく這い上がってきたよな、と。


売上が順調に上っても、
スタッフの休みや休館さえも調整するのに困るほど
有難くも大勢のお客様にお見えいただいても、
館内が少しばかり綺麗になっても、
私が携わっての約5年間は
そんな表面的なことだけでは手放しで喜ぶ事はできませんでした。


私の中では今期決算を終えて、
ようやく新門荘はスタートラインに立てたような気がします。


昨日もある方と長い打ち合わせをしていて、
終盤に「旅館業は楽しいですか?」と聞かれました。

これまでは目先のことばかりにとらわれて素直にYESと言えなかったものの
今回は自然と肯定ができる回答をしている自分にも驚きました。

先月末にはいつもお世話になっている方から
「旅館業は楽しいでしょ!?」と言われました。
その時も笑いながらハイ、と返事ができていました。

私のこの5年間での一番大きな変化です。




お客様には頂く料金以上の満足を感じて頂きたい。
社内の待遇・福利厚生も充実させたい。
会社の体力をもっと高めたい。

上記三本柱の目標は時として矛盾を生じ、タイムラグを生じる事もあります。
できるだけ大きな時間差のないように均等な伸び率が私の目標です。

さて、本日より新年度。

飛躍の年。
いや、飛躍できるように準備を整える年度のスタートです。

気合十分!
でも「頑張る」のは嫌いだから、「適当」に前進しよーっと(*^^*)

マジメに旅館の経営 | comments (0) | trackbacks (0)

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