京の冬の旅・宝厳院

さて、1月10日から始まっている
定期観光バス・非公開文化財特別コースの試乗会のご紹介も
本日が最終です。

「東寺の五重塔」がコースの最終スポットなのですが
私は試乗会の日に仕事の都合で先に帰ったため
こちらのブログでの最後のご紹介は「宝厳院」です。

「宝厳院」は嵐山にあり、「天龍寺」の塔頭であるお寺です。
塔頭とはすでに説明しましたが、
親会社・子会社みたいな関係の脇寺のことです。

始めは1461年に室町幕府の細川頼之の財源で市内中心部である
‘上京区’に創建されました。

その後応仁の乱の戦火等の変遷を経て、嵐山に移りました。


こちらの「獅子吼の庭」は有名で、
その大きすぎる岩、絨毯を敷き詰めたような美しい苔には大変感動します。

あいにくの冬の季節のため、枯れ木ですが、
おそらく桜や紅葉の季節はため息が出るほどの美しさだと思います。

CIMG3706.JPG


また、もうひとつの目玉の本堂の再建は
平成18年に着工して平成20年12月に完成しました。

CIMG3704.JPG

なんと!去年の12月ではありませんかっ!つまりまだ1ヶ月も経っていない!

ということで、まっさら(新しい)本堂は新築の木の香りがしていました。

そして、こちらの特別公開のものとは
その本堂の中にある襖絵です。

CIMG3702.JPG

寺社仏閣の襖絵を、初の女性画家が手がけたそうです。
その数58面。田村能里子画伯です。

私は不勉強で、彼女の事を知りませんでしたが
東京での彼女の個展には美智子皇后も御出でになり、
のべ12万人の入場者がいたそうです。


しかし、あくまで勝手な私の感想ですが、
もったいぶって、わざわざ特別公開するようなものでもないと思いました。

絵の良し悪しは全く分からないので、それについて述べる事はしませんが
何百年という歴史から見れば、昨日今日描かれたような
新しい絵画を「特別コース」に組み込む理由がいまいち分かりませんでした。

新築の本堂なんか別に感動は覚えません。
まるで、旅館見学に来たみたいで、拍子抜けしました。

実際に私以外にも「ん〜なんだかなぁ〜」というような
感想を漏らしている方もいました。


まぁ、でも獅子吼の庭を見られたことは良かったです。

普通はお寺の庭園は軒先から眺めるだけが多いのですが、
綺麗な苔をすぐそばで眺めながら、
ゆっくりと庭園内を歩ける事には心が顕れる気がします。

CIMG3707.JPG

ふかふかの苔の上で昼寝をするネコ。

CIMG3715.JPG

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