この新型インフルエンザの過剰反応の影響で、
当館の修学旅行は17校が日程変更やキャンセルとなり
6月末までで、24日間の休館をすることになりました。
今しか出来ないことをやれる時期だ!と気持ちを切り替えて5日目。
今日はここ事務所に誰もいません。今は私一人です。
出勤しているフロントも黙々と館内の清掃をしています。
電話も午前中の数件だけで、鳴り止みました。
土曜日なのにこんなにも静かなのは妙な雰囲気です。
慌しい月曜日からようやく一週間が経ちました。
この一週間はほんとにドタバタでした。
テレビや新聞を見るとなんだか終息傾向にあるような報道ですが、
とんでもない! 二次・三次被害は大いに残っています。
まず、学校の振り替えによる旅行業者とのやり取りです。
いくら日程変更といっても、受け入れるこちらサイドも限界があります。
秋以降は1年以上前からすでにご予約をいただいている
一般のお客様や学校があります。
○日・○日…と空室日を案内しますが、
それが学校のリクエストとかみ合いません。
昨日もそういうやり取りをしていると某旅行業者が
「受験や行事があるから10月までに振り替えしたいんですよ!
そちらに空室日がないのにキャンセル料を払わないといけないんですか?」
と馬鹿な質問を平然としてくるので、
「今年度の3月末まで満室と申しているわけではありません。
あくまで学校のリクエスト日と合致しないだけですから、
約款通りのキャンセル料はいただきます」と答えました。
そもそもメディアも伝えているから、問題ないでしょうが
この一連の京都観光への打撃は風評被害だと認識しています。
もちろん天災に伴う場合キャンセル料は除外です。
宿泊施設もそいう事態に備えて毎月高い保険料を支払っているのです。
ところが今回は、保険機関も
「風評被害ですから支払いはできません」と返答があるくらいです。
政府もようやく「季節型インフルエンザ」の対応と同じようにする旨の指針を出しましたが遅すぎます。商売をしているところはなにも都内の大企業だけで成り立っているわけではありません。地方の零中小企業もあっての日本経済です。
先日のブログにも書きましたが、
この小さな旅館一つでもあらゆるところに影響を与えています。
アルバイトの人員削減、業務委託先の発注停止、食材仕入れの発注停止・・・
みな生活があるわけで、仕事が無いから収入が減っていきます。
すると購買力も低下していくのです。
その繋がりの数、何十人ではすまないでしょう。
「風が吹けば桶屋が儲かる」のまさしく正反対の現象です。
それなのに昨日の新聞には「日本経済は悪化のピークを過ぎた」と
発表なされたようで、これからもっとワルなんのにこんなにも
国民と温度差があることに気付かない国はほんまアホやぁとつくづく思いました。
修学旅行の売上はだいたい1〜2ヵ月後に振り込まれます。
となると、5・6月の売上は実際7・8月頃に入金され、
我々はそのお金で夏を越します。
そのお金を充てにして手形を切っている業者もあるでしょうから、
今後は資金ショートする施設も出てくるはずです。
これがメディアで報じられない実態です。
そこで、国が資金調達できるように金融支援窓口を設けましたが、
利息もつくし、審査もある。
緊急事態といえども、国の対応は遅い上に実情を把握していない。
こういう時は、期間限定の無利息で、一律無条件融資をしてほしい。
京都市も観光産業だとのたまう割りにはこれだけ被害を及ぼされているのに
パフォーマンス的なことばかりに走って、結果としてこの有り様。
旅館組合も「こんなことは初めてだ」と言うけれど、
こういう時の為の弱者の集まりの組合だろうに!
これまで団塊世代が如何に酒を酌み交わし、バブルを謳歌しながらも
団体向けの約款の制定など組織としてするべきことをしてこなかったおかげで、
いざこういう時に旅館全体の足並みが揃わない。
私自身当事者ではありますが、すべてが茶番劇のように見えます。
話を戻してもっと大きな目で見ると、
修学旅行の受け入れられる日数が限られてくると、
その学校は旅行の行き先を変更するでしょう。
現にそういうところもあるようですが、そうなると、
将来のリピーター客であるお客様を逃がしてしまうわけで、
そこの部分はどこの宿泊施設もジレンマを感じているはずです。
…とまぁ、不平不満は言わないと決めましたが今日ぐらい言わせてよ!
当館の修学旅行は17校が日程変更やキャンセルとなり
6月末までで、24日間の休館をすることになりました。
今しか出来ないことをやれる時期だ!と気持ちを切り替えて5日目。
今日はここ事務所に誰もいません。今は私一人です。
出勤しているフロントも黙々と館内の清掃をしています。
電話も午前中の数件だけで、鳴り止みました。
土曜日なのにこんなにも静かなのは妙な雰囲気です。
慌しい月曜日からようやく一週間が経ちました。
この一週間はほんとにドタバタでした。
テレビや新聞を見るとなんだか終息傾向にあるような報道ですが、
とんでもない! 二次・三次被害は大いに残っています。
まず、学校の振り替えによる旅行業者とのやり取りです。
いくら日程変更といっても、受け入れるこちらサイドも限界があります。
秋以降は1年以上前からすでにご予約をいただいている
一般のお客様や学校があります。
○日・○日…と空室日を案内しますが、
それが学校のリクエストとかみ合いません。
昨日もそういうやり取りをしていると某旅行業者が
「受験や行事があるから10月までに振り替えしたいんですよ!
そちらに空室日がないのにキャンセル料を払わないといけないんですか?」
と馬鹿な質問を平然としてくるので、
「今年度の3月末まで満室と申しているわけではありません。
あくまで学校のリクエスト日と合致しないだけですから、
約款通りのキャンセル料はいただきます」と答えました。
そもそもメディアも伝えているから、問題ないでしょうが
この一連の京都観光への打撃は風評被害だと認識しています。
もちろん天災に伴う場合キャンセル料は除外です。
宿泊施設もそいう事態に備えて毎月高い保険料を支払っているのです。
ところが今回は、保険機関も
「風評被害ですから支払いはできません」と返答があるくらいです。
政府もようやく「季節型インフルエンザ」の対応と同じようにする旨の指針を出しましたが遅すぎます。商売をしているところはなにも都内の大企業だけで成り立っているわけではありません。地方の零中小企業もあっての日本経済です。
先日のブログにも書きましたが、
この小さな旅館一つでもあらゆるところに影響を与えています。
アルバイトの人員削減、業務委託先の発注停止、食材仕入れの発注停止・・・
みな生活があるわけで、仕事が無いから収入が減っていきます。
すると購買力も低下していくのです。
その繋がりの数、何十人ではすまないでしょう。
「風が吹けば桶屋が儲かる」のまさしく正反対の現象です。
それなのに昨日の新聞には「日本経済は悪化のピークを過ぎた」と
発表なされたようで、これからもっとワルなんのにこんなにも
国民と温度差があることに気付かない国はほんまアホやぁとつくづく思いました。
修学旅行の売上はだいたい1〜2ヵ月後に振り込まれます。
となると、5・6月の売上は実際7・8月頃に入金され、
我々はそのお金で夏を越します。
そのお金を充てにして手形を切っている業者もあるでしょうから、
今後は資金ショートする施設も出てくるはずです。
これがメディアで報じられない実態です。
そこで、国が資金調達できるように金融支援窓口を設けましたが、
利息もつくし、審査もある。
緊急事態といえども、国の対応は遅い上に実情を把握していない。
こういう時は、期間限定の無利息で、一律無条件融資をしてほしい。
京都市も観光産業だとのたまう割りにはこれだけ被害を及ぼされているのに
パフォーマンス的なことばかりに走って、結果としてこの有り様。
旅館組合も「こんなことは初めてだ」と言うけれど、
こういう時の為の弱者の集まりの組合だろうに!
これまで団塊世代が如何に酒を酌み交わし、バブルを謳歌しながらも
団体向けの約款の制定など組織としてするべきことをしてこなかったおかげで、
いざこういう時に旅館全体の足並みが揃わない。
私自身当事者ではありますが、すべてが茶番劇のように見えます。
話を戻してもっと大きな目で見ると、
修学旅行の受け入れられる日数が限られてくると、
その学校は旅行の行き先を変更するでしょう。
現にそういうところもあるようですが、そうなると、
将来のリピーター客であるお客様を逃がしてしまうわけで、
そこの部分はどこの宿泊施設もジレンマを感じているはずです。
…とまぁ、不平不満は言わないと決めましたが今日ぐらい言わせてよ!