さて、30日は午前中は弁護士のところへ赴き、
ひとつ案件を依頼していました。
病院へ行って、それから20分間喫茶店で朝食をとって、
某エージェント(AJ)の新人社員の研修会にお邪魔してきました。
毎年、7月のこの時期にAJの社員を京都の旅館の見学にお連れします。
修学旅行が、一校でも多く京都の旅館に泊まって貰える様に、
まずは営業マンであるAJ社員に京都や京都の旅館をよく理解してもらう
というのがこの研修会の主たる意図です。
さて、今年は少し趣向が変わっていました。
京都についてよく理解してもらおうということで京都通の人を講師に招き、
1時間に渡り、講演をしてもらったのです。
ところで、「らくたび」という文庫本をご存知でしょうか?
京都のコンビニには必ずといっていいほど、この「らくたび」が置いています。手のひらサイズのこの本は、毎回テーマが異なり、なかなか面白い視点からの京都情報が得られます。
余談ですが実は新門荘もこの「らくたび」に掲載頂いた事があります。
「らくたび」は「楽に旅する」という意味合いではありません。
昔は京都へ来る事を「上洛」と言いました。
現在も洛北・洛東・洛南・洛西と地名が残っているように、
「洛」は京都を表していました。
ということで、「らくたび」は「洛(=京)を旅する」という意味なんですね〜。
そういう前振りから、前述のお招きした講師の講演が始まりました。
そうです、今回の講師はこの「らくたび」の副編集者の若村亮 氏です。
この方を招こう!と同業者の先輩方が手はずを整えておられましたが、
とにかく若村氏に対しての大絶賛からスタートした企画です。
1時間で京都の魅力をどう伝えるのかな?と
私自身も今回の講演を楽しみにしていました。
そして、講演後しばらく経たないうちに同業の先輩方が若村氏を
大絶賛していた理由がすぐに理解できました。
京都の歴史の幕開けの話や、現在の京都の12ヶ月の主たる行事ごとについて…
どうして、清水寺には舞台を設けたのか?
どうして三代将軍家光はこの清水寺に多額の寄付をして全面建替を命じたのか?
全体の歴史を把握しながら、且つ当たり前だとスルーしがちな
そういう疑問を持つことで、いつもとは違う視点から観光すると
同じ寺社見学でも一味も二味も重みをもったものになる
・・・という事を痛感しました。
翻って、毎年京都には100万人前後の小・中・高校生が修学旅行で来られますが、
寺社仏閣に安置されている仏さんを4種類に大別できると事前に知っていたら、もっとじっくり仏像を拝見しているかもしれません。
事前に仏さんの手の組み方の違いが何を意味するのかを知っていれば、
手先の細かな部分まで見とれているかもしれません。
現在若村氏は、京都の魅力を伝えるために
東京や大学内での講演をはじめ大活躍されているようです。
いずれ、(AJの営業マンが学校側に推薦すれば)
氏が修学旅行生に直接講演をなさる機会も増えるでしょう。
私は、若村氏が自分と同世代だと見受けたことから
なんとか旅館の青年部達との親交を深められないだろうか?と
秘かに思いを高めていたのであります。
京都人は自分たちの住まう京都の素晴らしさをいまいち理解していません。
単なる見栄やプライドではなく、自分たちがその確固たる誇りを
持てていれば、もっともっとそれらの‘魅力’をどう伝えればいいのか?と
発展的に商売に繋げる事も出来るはずです。
それは結果的には回りまわって春・秋のシーズンだけではなく
年間通して観光客がほんとに楽しめる京都へと繋がるのだと自戒をこめて
強く思っています。
この貴重な1時間の講演を拝聴した後、
私は青年部の例会の為に緑風荘さんへ赴きました。<つづく>
らくたびHP http://www.rakutabi.com/index.html
ひとつ案件を依頼していました。
病院へ行って、それから20分間喫茶店で朝食をとって、
某エージェント(AJ)の新人社員の研修会にお邪魔してきました。
毎年、7月のこの時期にAJの社員を京都の旅館の見学にお連れします。
修学旅行が、一校でも多く京都の旅館に泊まって貰える様に、
まずは営業マンであるAJ社員に京都や京都の旅館をよく理解してもらう
というのがこの研修会の主たる意図です。
さて、今年は少し趣向が変わっていました。
京都についてよく理解してもらおうということで京都通の人を講師に招き、
1時間に渡り、講演をしてもらったのです。
ところで、「らくたび」という文庫本をご存知でしょうか?
京都のコンビニには必ずといっていいほど、この「らくたび」が置いています。手のひらサイズのこの本は、毎回テーマが異なり、なかなか面白い視点からの京都情報が得られます。
余談ですが実は新門荘もこの「らくたび」に掲載頂いた事があります。
「らくたび」は「楽に旅する」という意味合いではありません。
昔は京都へ来る事を「上洛」と言いました。
現在も洛北・洛東・洛南・洛西と地名が残っているように、
「洛」は京都を表していました。
ということで、「らくたび」は「洛(=京)を旅する」という意味なんですね〜。
そういう前振りから、前述のお招きした講師の講演が始まりました。
そうです、今回の講師はこの「らくたび」の副編集者の若村亮 氏です。
この方を招こう!と同業者の先輩方が手はずを整えておられましたが、
とにかく若村氏に対しての大絶賛からスタートした企画です。
1時間で京都の魅力をどう伝えるのかな?と
私自身も今回の講演を楽しみにしていました。
そして、講演後しばらく経たないうちに同業の先輩方が若村氏を
大絶賛していた理由がすぐに理解できました。
京都の歴史の幕開けの話や、現在の京都の12ヶ月の主たる行事ごとについて…
どうして、清水寺には舞台を設けたのか?
どうして三代将軍家光はこの清水寺に多額の寄付をして全面建替を命じたのか?
全体の歴史を把握しながら、且つ当たり前だとスルーしがちな
そういう疑問を持つことで、いつもとは違う視点から観光すると
同じ寺社見学でも一味も二味も重みをもったものになる
・・・という事を痛感しました。
翻って、毎年京都には100万人前後の小・中・高校生が修学旅行で来られますが、
寺社仏閣に安置されている仏さんを4種類に大別できると事前に知っていたら、もっとじっくり仏像を拝見しているかもしれません。
事前に仏さんの手の組み方の違いが何を意味するのかを知っていれば、
手先の細かな部分まで見とれているかもしれません。
現在若村氏は、京都の魅力を伝えるために
東京や大学内での講演をはじめ大活躍されているようです。
いずれ、(AJの営業マンが学校側に推薦すれば)
氏が修学旅行生に直接講演をなさる機会も増えるでしょう。
私は、若村氏が自分と同世代だと見受けたことから
なんとか旅館の青年部達との親交を深められないだろうか?と
秘かに思いを高めていたのであります。
京都人は自分たちの住まう京都の素晴らしさをいまいち理解していません。
単なる見栄やプライドではなく、自分たちがその確固たる誇りを
持てていれば、もっともっとそれらの‘魅力’をどう伝えればいいのか?と
発展的に商売に繋げる事も出来るはずです。
それは結果的には回りまわって春・秋のシーズンだけではなく
年間通して観光客がほんとに楽しめる京都へと繋がるのだと自戒をこめて
強く思っています。
この貴重な1時間の講演を拝聴した後、
私は青年部の例会の為に緑風荘さんへ赴きました。<つづく>
らくたびHP http://www.rakutabi.com/index.html