ミシュラン発行!?

ミシュランが京都・大阪版を来月発行するようです。

飲食店は食材の質や値段設定を調べ3段階評価だとか。
店の同意がなくても掲載するようで、発行の総責任者は、
先日京都商工会議所で
「レストランは毎日お客さんに評価されている。
判断されたくないなら仕事をかえるべきだ」と発言した、と新聞記事で読みました。


自分の商売に誇りを持っている商売人からすると
勝手にランク付けされていい迷惑だと思う人が大半ではないでしょうか。

実際、料理屋の大将からはそういう声を聞いたことがあります。

しかしながら、いざ自分の店が高評価を得て、電話がじゃんじゃん鳴って
予約が入りだすと「ええ迷惑やわー」と言いながらニンマリするのではないでしょうか。


私は、京都のほんまの商売人とは、中途半端な誇りのみならず
自信をも持ち合わせていると思います。
その両方を兼ね備えている商売人であればおそらく、
他人がどう評価しようが動じない姿勢を見せると考えます。



京都の料理屋にはまだまだ「一見さんお断り」が存在します。
必ず誰かの紹介がないと入店できない。たとえ紹介を得て出入りが始まっても支払いがスマートでなかったり行儀の悪い人だと
店主は金銭の授受を度外視して、あからさまにけん制します。


そういう店は、私の知る限りで4軒。

一度もメディアに出たことがない、知る人ぞ知る料理屋さん。
個性的な店主が包丁を握っています。




ある時は、某店のカウンターの奥で食しているときに
ガラガラと誰かが入店してきました。私達以外に客はいません。

その店主は「すんません。予約でいっぱいですねん」と断っていました。
しかし、待てども誰一人客は来ない。

平たく言えば「うそ」ですな。



また別の某店はカウンターには二組以上の予約を取らない。
客同士が顔をさすことを懸念しているからで、
売上よりも客との信頼関係などを徹底して優先しているわけです。


「一見さんお断り」そんな店を偉そうにしやがって!と中傷する人や
そういう店のあり方を理解できない人も世間にはいるようですが、
十人十色。千差万別。それはそれでいいじゃない、と私は思います。


さて、今回のミシュランで上記のような店が掲載されたらどうなるのかな。

きっと、いつも通り京ことば独特のイントネーションで
「どちらさんですか?」と電話口で言われ、
聞き覚えのない声だったり、且つありふれた苗字だと
「どちらの○○さんですか?」と再度聞かれるでしょう。


で、「いやー堪忍でっせ。今日はご予約でいっぱいですわ〜」と切られる。


あまりにも頻繁に電話がかかってくるようなら、
常連には携帯番号を教えるなどして、電話線を抜く店主もでるかも(^^;)





そうそう、飲食店だけの話だと思っていたら、今回の掲載では
宿泊施設も評価の対象だそうです。快適さを5段階評価するそうです。
あらあら、旅館もランク付けされちゃ〜う?


それを知った瞬間の私の感想。「かんけーあらへん、どーでもええわ…」

私の場合は、前述のようにとりわけ誇りや自信といった素晴らしいものはなく
良くも悪くも他人からの評価には興味がないだけです。(−△−;)

単純に毎日来られるお客さんが満足して帰って頂けているか、
マイナス評価であればその反省を次にどうやって繋げていくか。
ただそれだけに注視するのです。


プライベートでもそうですが、常に「自分は自分」と流されない。
……こんなゴーイング・マイウェイな性格なので、
私のことを嫌いだという人はたくさんいます。へへへ。

マジメに旅館の経営 | comments (0) | trackbacks (0)

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