未成年のスタッフを見て

先日、旅館組合が主催した研修セミナーに、
新門荘の客室係として勤務する19歳のスタッフを3名受講させました。

2名は高校を卒業してこの4月から勤務して約半年、
また1名は6月下旬から勤務して約3か月が経過していました。

普段ゆっくり話す機会もないので、客室主任を連れて
セミナー前に5人でランチをする機会を設けました。


年齢が一回りも離れているので、
彼女たちの会話から私にも刺激的なこともありました。

見るもの聞くものが新鮮なようで、
あ〜こういう事は知らないのかと驚くこともあれば、
話によってはピンと来ないのか無反応な場面もあり、
これも若いからまだこの分野に興味が湧かないのかな?と思うことなど。


話の中で、意図的に将来の夢や今興味があることなども漠然と聞き出しましたが
恥ずかしがって言わなかったのか、あまりそういう‘欲’が無いようで
少し残念に思いました。


私が20歳の頃と言えば、大学3回生で大なり小なり「あれしたい、これしたい」の
願望の塊りで、それに向かって猪突猛進していました。

当時は将来は税理士になる!と思っていたので、
週末はダブルスクールをして専門学校に通っていました。

平日の昼間は学校の図書館か、専門学校の自習室で勉強。
夕方からは家庭教師や飲食店・ビジネスホテルのフロントなどのアルバイト。

しかしながら、週末は必ずコンパや飲み会をして息抜きがてら大いに遊んでいました。

そして、興味のあることと言えば、ダイエットや美容でした。
お金が貯まったら、あのブランドの服を買いたい、
いつかあのブランドのアレを持ちたい…との夢もありました。


社会人になったら、仕事をしながらまずは25歳までに税理士資格を取得して
それから外部の立場として新門荘の経理を見られるようになりたいと思っていました。

車は○○を自分で購入して、どこどこの地域でこういうマンションに住んで、
休みを利用してダイビングの資格を取りに行こう、年に一度は海外旅行して……


…ザッと思い出しても、こうしてスラスラ書けるほど夢や希望がいっぱいでした。



少し脱線しますが、先日「フロント社員の○○さんは1週間北欧へ、
○○さんはアメリカへ旅行するらしい」と社長に話をしたところ、
非常にエエことやと感心していました。

海外旅行は計画性がないとできませんから、仕事とけじめをつけて
プライベートを充実させることは素晴らしいという意味でです。

そういう目先の小さな夢を持って実行に移していくということも
大切だと話をしていました。



仕事場で5人ほど20歳前半の女性の面倒を見る三十路の妹は、
みんな夢や希望がないと言っていたことを思い出しました。
行きたい場所や欲しい物も特になく、
「家帰ったら何してんの?!」と突っ込みたくなる…と。

そういう子は仕事もあまり出来ないなぁ、とも言っていました。



思うに、他人からすると、たとえくだらなく思えることでも具体的な‘欲’を
持つということは、仕事をする上で大切なことです。

なだらかな道は平凡で幸せでもありますが、
山谷を超えるように汗をかきメリハリをつけながら人生を楽しむ方がより充実して
仕事でもその威力を発揮するのでしょう。


月末から来月初にかけて、食事に出かけた客室係一人ひとりと
面談をする予定です。個人に合わせ、業務上の大小の目標設定を一緒にしてきます。
20歳そこそこの人たちが入社した時は、もう社会人だから!と本人任せに放置せず、
半年や一年単位でしっかり場を設けて、進む道を互いに確認しあう方がいいですね。


その時にプライベートの夢や希望も聞き出せたらいいなぁ。。。

いつの間にか朝晩はすっかり秋を感じるようになりましたが、
あと3か月もしたら一年も終わりです。
今から目的を確認し合って、目標達成の為に緩やかに加速していくと
来る一年も迎えやすいでしょう。


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新門荘の愉快な仲間達 | comments (0) | trackbacks (0)

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