母校の講演会に参じる

先月連休の土曜日に、母校で「先輩との懇親会」という行事があり
4人のパネラーの一人として招いて頂き、
卒業以来かれこれ17年ぶりに正門をくぐりました。


初夏に声をかけて頂き、日にちは押さえておきながら
前日まで、何時にどこへ集合か、
この講演会の趣旨はなんなのか、
全く確認していませんでした。

もちろん何を話そうかなんて頭の片隅にもありませんでした。

こういうイイカゲンさは17年前と変わっていない私の性格(汗)
やはり私には力不足のお役ではなかろうかと
疑問と不安にかられながら
ようやく熟読した、この講演会の目標…


・社会で活躍できる女性を育てる
・自立した女性を育てる
・目標を持ち困難に立ち向かう強さを育てる
・人権意識を育てる
・学習の動機づけをする



うーん、やっぱり私が話すなんて大それた役だわ。
やばいな、かといって今更断れないし…



そして定刻前の会議室では
懐かしい先生がチラホラ顔を出してくださり歓談して
いざ、会場へ。


この講演は中学・高校生が任意の参加のため
例年30〜60名くらいが集まるそうです。
今回は50名くらいでしたが、見事に超マジメそうな生徒ばかり。


そうです、私の母校は関西でも有数の偏差値の高い学校なのです。
一学年の高校生は400名近いですが、
国公立大学を四分の一ほど含め全員が進学しているのです。

…しかしながら、後述しますが
私は小学校から高校までエスカレーターで上がってきた
ほんとにお気楽且つおバカ学生でした(^^;)
(内部進学者でも成績優秀はたくさんいましたが、
私はとにかくダメ生徒だったんです)


さて、他三名のパネラーはパワーポイントや
レジュメを用意していましたが私は文字通り手ぶら。

持ち時間は20分ですが、何も考えていないので
この時間が短いのか長いのかさえ分からない…


でも、いざマイクを握ると内容はともかく
何の緊張もなくペラペラペラペラ喋るんですよね。

こればかりは、22歳から客商売というこの旅館の仕事に
従事して鍛えられているからなのかもしれません。


他の三名は薬剤師と市会議員を掛け持ちしている人、
歯科医、アパレルから社会介護士に転身した人と蒼々たる面子。


方や私は、中学から高校へ上がる試験で
「どうせ進級できるんやろ?」と舐めきって
ほとんど白紙で提出したり、
遊びたい一心で部活を途中で放り出す始末。

親子関係をよく知る人からは
「どうしてあの真面目なご両親から、こんな子が??」と
幾度となく首を傾げられたものです。


ただ、つまらないプライドだけは持ち合わせていて
このまま遊び呆けていたら、自分の学歴が何も残らないわ、
という気持ちで高校三年から必死に机に向かいました。

今となっては、取るに足らないこんな中途半端な学歴より、
高卒でしっかり働いている人生の方がよっぽど良かったとも思っていますが。


当時は「あの山内が勉強している」と同級生に驚かれ、
担任からは「あなたがあの大学志望?無理に決まっているわよ」と罵られ、
やれグアムだ北海道に卒業旅行だ〜と楽しそうな同級生を尻目に
これまでの中高生時代を挽回するかの如く、真剣に集中していた時期でした。

続いて大学入ってからの話や、旅館に入ることになった経緯を
面白おかしく喋っているとあっという間に20分経過。


さて、そのあとは恐怖の茶話会。



先生が「さぁ皆さん、
好みの先輩のところへ自由に行きましょ〜!」と
声をかけ始まった座談会。


全員が「私、国公立行くんです!」というような闘志燃える
超マジメな生徒たちが
こんなハチャ滅茶な私のところへ誰が来るんかいな!と
慄きましたが、10名前後集まってくれました。


DSC04630.JPG


中には保護者の方も来てくださり、
きっとみんな正反対のタイプの人間の話の方が興味深いのかな?と邪推。

ここでは30分ほど学生時代のアルバイトや
私と同じ失敗をしないように、こういうことだけはした方がエエヨ。
こういうことしといたら、あとあとの布石にナルヨ、など話しました。

大事なことは礼儀礼節で、
人に会ったらきちんと挨拶すること、
時間をしっかり守ることなども伝えました。

高校2年の時の学級通信で
「山内理江 遅刻第二位 17回」と書かれていたこの私が
今や偉そうに語るわけです。

当時を知る人はチャンチャラ可笑しいでしょうね。



勉強大好き!真面目ちゃん後輩を目の当たりにして、
「みんなきっと偏差値は高いだろうから、
なんでも出来ると勘違いしたり、
猪突猛進でゴリゴリ仕事するかもしれないけど、
時には女性らしく甘えることも必要だし、
人目はばからず泣くことも恥ずかしくないんだよ。
肩の力が抜けた時に物事って上手く回転し出すよ」ってことも伝えました。

私は偏差値高き優秀な生徒ではなかったけど
つまらないプライドや頑固さ、可愛げのなさで
随分と遠回りしてきました。


まだまだ人として未熟だけど、
今回こういう機会を与えていただき、
あらためて働くことは何なのか、
どういう人間力を生涯をかけて築き上げるべきなのか
と、いうことを未来に羽ばたく後輩に話しながら
再確認することができた日でした。

DSC_1555.JPG

マジメに旅館の経営 | - | -

CONTENTS MENU
  • HOME
  • 宿泊プラン
  • WEBご予約特典
  • 標準宿泊料金
  • 団体様お見積り
  • お部屋・館内
  • お料理
  • 追加料理
  • アニバーサリー料理
  • 京都体験コース
  • 日帰りプラン

    • 会場案内
    • 宴会プラン
    • 慶弔プラン
    • 昼食プラン
    • 舞妓プラン
  • 交通アクセス
  • 祇園観光案内
  • 京都みやげ
  • 動画紹介
  • 若女将のブログ
  • 新門荘通信
  • メールマガジン
  • 会社概要
  • お問合せ
  • プライバシーポリシー
  • サイトマップ