『一見さんお断り』の京都のお茶屋さんで、古くから楽しまれているお遊びの数々…
地方(三味線を弾く芸妓)のリードで代表的なものを2~3種体験していただきます。
「お座敷遊び」の進行にルールはありませんので、お席の様子を拝見しながらこちらで演出致します。
こちらのプランを利用される方の9割は初めてのお客様ばかりですが、緊張の面持ちもすぐに和やかに変わります。
新門荘が自信を持って、ヴェールに包まれた花街の魅力を楽しんでいただきます。
“和藤内”とは、近松門左衛門の浄瑠璃”国性爺合戦”の主人公の事を言います。
明の鄭芝竜が日本に亡命し、日本女性との間に生まれた鄭成功が猛虎を従えて、虎狩りの兵士を降伏させるというくだりにちなむこの遊びは
「とらとら」と呼ばれ親しまれているのです。
なお、鄭成功は和人と唐人との間に生まれた為、和でも唐でもないという洒落から「和藤内」と呼ばれました。
お互いの姿が見えないように二人が衝立てなどを隔てて並び、ジャンケンのように勝敗を決めます。
槍を持つポーズは和藤内、
虎のポーズは虎を意味し、
杖を持つポーズは和藤内の母親、これらがそれぞれグー・チョキ・パーの役目を持ち、和藤内は虎に勝ち、虎は母親に勝ち、母親は和藤内に勝つのです。
男性:和藤内の母、舞妓:虎。
この場合は虎である舞妓が勝ちです!
男性:和藤内の母、舞妓:和藤内の母。
この場合はあいこなのでもう一度。
負けたら一気呑みです!
二人はお互いの姿が見えないものの、お座敷にいる人たちの表情を見ると、相手がどれを出しているか(どのポーズをしているか)想像がついたりするので、
それが当たっていたり、違っていたり、二人のポーズが面白かったり、皆で楽しめる遊びの一つです。
“♪金比羅船々、追風に帆かけてシュラシュシュシュ、
まわれば四国は讚州那珂の郡、
象頭山、金比羅大権現、一度まわれば...”
と地方のおねえさんが三味線を弾き、それに合わせて遊びます。
基本ルールは、二人が向かい合い、両手をグーの形に握り、
その拳を交互に前に進め後ろに戻し、
拳を出し間違えた人が負けとなります。
その際、二人が向かい合った間にお椀の
ような物を置いておき、交互に手の平をその上に出しては引っ込める。
片方が物を取ったならば、拳を出す。
これを間違えた方が負けとなります。
三味線がペースを速めたり、ゆるめたりして、雰囲気を盛り上げます。